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近藤勇の漢詩の書が発見されたとのことです。

新選組:局長、近藤勇直筆の掛け軸 京都市内で発見
毎日新聞 10月5日(水)に掲載されました。

以下毎日新聞から転載

 幕末の京都で活躍した新選組局長、近藤勇(1834~68)直筆の掛け軸が京都市内で見つかったことが分かった。「英雄」をテーマにした自作の漢詩で、近藤が活動資金調達のために豪商などから金を借りる際にお礼として書いたものと見られる。近藤直筆の掛け軸は数点しか見つかっておらず、近藤の人間像を知るうえで貴重な発見という。

 掛け軸は縦196センチ、横63センチ(書は縦136センチ、横60センチ)。同市内の美術店が08年に大阪府内で入手して所蔵していたものを今月、広島県尾道市の医師が購入した。幕末を中心とした歴史博物館「霊山(りょうぜん)歴史館」(京都市東山区)に持ち込まれ、木村幸比古・学芸課長(幕末史)が筆跡や落款(らっかん)などから真筆と判定した。

 書の詳しい内容は未解明だが、「英雄」に対する心情を披露し、最後に「剣客士 近藤書」と書かれている。

 木村課長によると、近藤らが関東から入洛(にゅうらく)した文久3(1863)年ごろに書かれた掛け軸(東京国立博物館所蔵)と形式などが似ており、同時期の書と見られる。同年、近藤らは武功を評価されて「新選組」の名を与えられ、倒幕運動の過激派志士の取り締まりに当たった。大阪や京都の豪商らから強引に金を借り、こうした書を残すことがあったという。

 木村課長は「漢学者の頼山陽(らいさんよう)の書を好み、まねをしていた近藤の筆跡に間違いない。憧れの武士となって意気揚々としていた当時の近藤の様子が伝わってくる」と話している。【花澤茂人】

 当資料館には、近藤勇が慶応2年に書いた漢詩の書を展示してありますが、書体や全体の形式、雰囲気が、大変似ています。
 
毎日新聞の掲載ページ
http://mainichi.jp/enta/art/news/20111005k0000e040009000c.html

当資料館では、近藤勇が手本としていた「頼山陽の書」(近藤勇が彦五郎に土産として持ってきた)と並べて展示しております。
頼山陽の書の影響を大変受けたことが、よく分かるでしょう。

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